【発表】ロジャーバローズ、右前浅屈腱炎で引退https://t.co/cfx79ZTVEL
角居調教師は「オーナーと相談した結果、引退して種牡馬にすることになりました。血統的にも貴重で、生産に返せなくなってはいけません」と語った。 pic.twitter.com/EpWA0caJCo
— ライブドアニュース (@livedoornews) August 6, 2019
父ディープインパクト、母リトルブックの2番目の仔となるロジャーバローズ。通算成績は6戦3勝、獲得賞金2億6,875万円、令和最初のダービー馬ロジャーバローズが、右前浅屈腱炎(せんくっけんえん)で引退することが決まった。
デビュー戦は夏の新潟、新馬戦で芝2000mと使ったことからも、陣営もマイル路線よりもクラシックを意識していたことは間違いないだろう。続く2戦目は京都の紫菊賞、後のホープフルステークス2着のアドマイヤジャスタの2着に敗れる。
年内はこの2戦だけで、3歳馬となった翌年の緒戦は京都の福寿草特別、2番手からあっさり直線で抜け出し2勝目、オープン馬となり重賞競走へ挑戦する。4戦目となった皐月賞トライアルのスプリングステークス[G2]は、関東への初輸送、距離もいつもよりも短い1800mということもあり9着と敗北。皐月賞は断念し、目標をダービーに向けてのトライアル戦、京都新聞杯[G2]が5戦目のレース。レッドジェニアルにクビ差及ばなかったが、2着となりダービーへの出走権を手にする。
そして運命となる6戦目が日本ダービー、人気は12人気と低かったが1枠1番を引いたロジャーバローズ。過去10年のデータでも1枠5勝しており、最短距離を走れる絶好枠。好枠を引いたのではなく、既に運命のシナリオはできていたのかもしれない。
1000m通過が57.8秒というハイペースを2番手で折り合い、残り400mで先頭に立つと先団にいた2人気のダノンキングリーが後ろから迫ってくる。残り200mは2頭の一騎打ち、壮絶な叩き合いをクビ差制して1着でゴールイン。2分22秒6というダービーレコードで、令和最初のダービー馬となった。
当初は治療に9ヶ月という話だったが、現役を続けてもダービーと同じような走りができないかもしれないとうこと、先週に父ディープインパクトが死亡したことなどから、血統的にも貴重だということで、引退する方向で話が決まったという。
ダービーで手綱を取った浜中騎手は「自分をダービージョッキーにしてくれた馬。早い時期の引退は残念ですが、無事に繁殖に上がれるというのは良かったと思います。ディープインパクトの後継種牡馬として、いい子孫を残してもらいたい。また、生まれた子どもで、ダービーに挑めればいいなと思います」とコメントしており、早期引退を残念がっていた。
浜中騎手のコメントにもあったように、現役引退は残念だが、無事に繁殖に上がれるのは良かった。ディープインパクトの血、そしてダービーをレコードで勝利したロジャーバローズの血を受け継ぐ仔馬たちが、このターフで活躍するのを楽しみにしたい。
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