【特集】令和から夏競馬が変わる!?降級制度廃止後の馬券の買い方は!?

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先週の競馬でいつもとの違いに気づいた方も多いと思う。G1などの重賞競走の表記は変わらないが、今まで500万、1000万、1600万というクラス分けが変わったのだが、これは「降級制度」の廃止にともなう新制度でのクラス分けが実施されたからである。

競馬に詳しい方なら、条件戦、降級制度といえば、なんとなくイメージが掴めると思うが、今回は変更された名称を示しながら廃止された降級制度について話をしていこう。まずは名称から、

・新馬・未勝利
・500万下 ⇒ 1勝クラス
・1000万下 ⇒ 2勝クラス
・1600万下 ⇒ 3勝クラス
・オープン

大きく分けると上記の5つのクラスに分類される。基本的にオープンクラスに所属する馬が、重賞競走やG1競走に出走することが可能になる。先に断っておくが、これはあくまでも古馬のクラス分けの話であって、2歳馬、3歳馬に関しては多少異なる部分もある。今回はあくまでもクラス分けを大まかにでも理解しても貰う溜めのものなので、競馬に詳しい方にはご理解頂ければと思う。

5月までは収得賞金でのクラス分けを行っていた。収得賞金と本賞金は違い、収得賞金はクラス分けをする為のもので、クラスごとに収得賞金が次のように決まっている。

・新馬・未勝利、400万
・500万下 500万
・1000万下 600万
・1600万下 900万

どんな競走馬でも最初の目標は初勝利だ。中央競馬では3歳の9月までに1勝できないと、出走するレースが無くなってしまう。1勝をすると1着賞金が収得賞金に加算される。新馬戦の場合は収得賞金が400万なので、1勝するとクラスが500万下(1勝クラス)に上がる。500万下のレースで勝つと、収得賞金が新馬戦の400万+500万で合計が900万になり、クラスが1つ上がって1000万下となる。こうして収得賞金を増やすことで、クラスが上がりオープンに入ると重賞競走へ挑戦できるようになる。

次は「降級制度」について話をしよう。毎年ダービーの次の週からクラス再編成が行われ、4歳馬を対象に「収得賞金を半分に」するのが降級制度だ。
もう少し噛み砕いて話すと、現在1000万下クラスにいた馬は2勝しているので、収得賞金が新馬戦(400万)+500万下(500万)の合計900万だったので1000万下クラスでした。これが、4歳馬であればダービーの次の週から、収得賞金の900万が半分の450万になるので、クラスも1000万下から500万下へひとつ下がる、これを降級という。

では今年から降級制度が廃止され名称が変更されることで、今後の競馬にどんな影響があるのだろうか?
まずは名称の方から、500万下が「1勝クラス」、1000万下が「2勝クラス」、1600万下が「3勝クラス」、クラス編成に対してイメージしやすくする為の名称変更だと思って欲しい。名称が1勝クラスになっても収得賞金でのクラス編成は変わらない。

降級制度がある頃は、強い馬にとってオープンまで勝ち上がるのに時間が掛かるというデメリットがある一方、そのクラスでなかなか勝ち上がれない馬にとっては、降級することで下のクラスで走れるようになるので、また賞金を稼げるというメリットがあった。

関係者の間でも今までは、細く長くだったのが太く短くに変わっていくと話しており、この変更が今後の中央競馬の発展にどのような影響を及ぼすのか、また私たちの馬券の買い方に変化が起きるのか、ある程度の答えが出るには5年、10年先になると思うが、しっかりと見守っていきたいと思う。

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