2019年 7月 の投稿一覧

今月からスタートした夏競馬、しかし週末の雨の影響で馬場が悪化。今週も稍重、重馬場での競馬となり、プロキオンステークスも七夕賞も1人気が敗れる波乱の展開となった。

中京競馬で行われたのが、1400ｍの短距離重賞プロキオンステークス[G3]。土曜日に降った雨の影響で、稍重でのレースとなりました。単勝2.4倍の1人気に支持されたのは、前走のドバイで2着と好走し、昨年のプロキオンステークスを制したマテラスカイ。これに続くのが上り馬のアルクトスにミッキーワイルド。ヴェンジェンス、サクセスエナジーの5頭が10倍を切る人気となった。

バラバラっとしたスタートから先手を奪いに行ったのは1人気の9番マテラスカイ。逃げ宣言の8番ウインムートは、スタートでダッシュが付かず、ハナは諦め先団で待機。内から4番のヴェンジェンス、6番のワンダーサジェス、7番のアディラート、12番のミッキーワイルド、10番のアルクトスで先団を形勢、その後ろに1番のサクセスエナジー、2番のダノングッドと続き、外には15番のプロトコル。後方待機は14番のキングズガード、3番のドンフォルティス、5番のサンライズノヴァ、最後方に13番のアードラーという位置取りで3コーナーへ。

最初の600ｍが33秒3、昨年もハイペースに逃げ切ったマテラスカイが、今年も快速を飛ばして馬群を引っ張る。馬群が徐々に縦長になり最後の直線へ、逃げるマテラスカイを捕まえにいくサクセスエナジー、その間を突くのがアルクトス。馬場の中ほどからヴェンジェンスが追い出しに掛かり、その外からミッキーワイルドも差を詰める。大外から1頭突っ込んでくるのがサンライズノヴァ。

残り200ｍで逃げるマテラスカイが一杯になり、代わって先頭に立とうとするのがアルクトスとミッキーワイルド。両者の追い比べの外からヴェンジェンスも差を詰め、大外からサンライズノヴァも良い脚で追い込んでくる。アルクトスとミッキーワイルドの追い比べは、内のアルクトスが半馬身先着して1着。2着にミッキーワイルド、3着にヴェンジェンスという結果になった。

1人気のマテラスカイは敗れたが、2人気、3人気、4人気という結果で、三連単は1万9,210円の万馬券決着。上り馬のアルクトスとミッキーワイルドは、この夏に飛躍する可能性が高いので、名前を覚えておいて損はないだろう。

【七夕賞】ミッキースワローが久々の重賞２勝目！菊沢一は重賞初制覇 – サンスポZBAT！競馬 https://t.co/8q0NXAn7uW

— サンスポZBAT！競馬 (@sanspoyosouou) July 7, 2019

福島競馬場では夏のハンデ重賞、七夕賞[G3]が行われた。単勝4.2倍の1人気に支持されたのは、前走の新潟大賞典で3着となったロシュフォール。2人気は福島のオープン特別で2着したクレッシェンドラヴ、ミッキースワロー、タニノフランケルが10倍を切る人気となった。

全馬揃ったスタートから先手を主張したのは6番のマルターズアポジー。2番手に8番のタニノフランケル続き、外から9番のロードヴァンドール、その後ろに5番のストロングタイタン、間に7番のカフェブリッツ、外のブラックスピネルと先団を形勢。1番のエンジニア、10番のベルキャニオン、16番のクリノヤマトノオーまでが中団。後方に控えるのが12番のミッキースワロー、その後ろに15番のクレッシェンドラヴ、1人気のロシュフォールは後方3番手の内を追走し、縦長の展開で向こう正面へ。

1000m追加が58秒0のハイペース、先行した馬にとっては苦しい流れとなり3コーナーへ。先行していた馬が逃げるマルターズアポジーに詰め寄り、勝負所で1番先に仕掛けたのは3人気のミッキースワロー。これに合わせて2人気のクレッシェンドラヴも進出し、1人気のロシュフォールも追い出すが、思うような切れが見られない。

直線に入って先行馬が一杯になる中、一気に外からミッキースワローが先頭に立つ。残り200ｍではミッキースワローが後続に3馬身の差をつけ先頭、外からクレッシェンドラヴが追い込み、大外から11番のゴールドサーベラスが突っ込んでくる。内で先行馬が一杯になる中、ロードヴァンドールがミッキースワローを追いかける。

クレッシェンドラヴがミッキースワローに1馬身まで迫った所がゴール。勝ったミッキースワローは、約2年ぶりの重賞制覇となった。勝ったミッキースワローは3人気、2着のクレッシェンドラヴは2人気、3着のゴールドサーベラスは12人気。三連単は17万2,290円という高配当決着となった。

今年の七夕賞はハンデよりも展開が全て、逃げ馬が4頭もいた為にハイペースとなってしまい先行馬は総崩れ。直線の短い福島を考慮して、強気に仕掛けた菊沢騎手の騎乗が光るレースだった。