【有馬記念直前特別コラム】伝説の有馬記念1990～オグリキャップラストラン

【馬空-UMAZORA-】競馬写真ブログ

平成最後の有馬記念、今年は12月23日（日）に中山競馬場の芝2500ｍで行われる。平成に行われた有馬記念を振り返ると、劇的な復活劇、有終の美を飾るラストランなど、胸が熱くなるシーンをいくつも見せてくれた。

芦毛の怪物

ラストランといえは1990年の有馬記念を制した芦毛の怪物オグリキャップだろう。笠松競馬出身の地方馬で、のちに中央のジョッキーとなる安藤勝己騎手も笠松時代にオグリに乗って7連勝をしている。4歳の春に中央へ転厩クラシックを目指す予定だったが、この頃は地方出身の馬にクラシックの門は開かれておらず、力はあってもクラシックに出られなかった。

地道に賞金を稼ぎ7戦目にして初のG1出走、オグリキャップの前に立ち塞がったのは同じ芦毛のタマモクロス。天皇賞（秋）、ジャパンカップとタマモに勝てず、ようやく3戦目にしてタマモクロスに勝ったのが1988年の有馬記念、これがオグリキャップにとって初のG1制覇となった。

伝説のラストラン

そして伝説となる1990年、誰もが勝つだろうと思われた秋緒戦の天皇賞（秋）、オグリキャップは今までに掲示板（5着以内）を外したことがなかったが、天皇賞（秋）でまさか6着。続くジャパンカップでは11着と敗退、ファンの間からも「オグリは終わった」と囁かれるようになる。
そしてラストランとなった1990年の有馬記念。鞍上は平成の天才武豊騎手、レースは好位の6番手でじっくりと脚を溜める。3コーナーから進出して直線で先頭に立つと、内から差すホワイトストーン、外から追い込むメジロライアンを抑えて優勝した。

ウイニングランでのオグリコールは今でも伝説として語り継がれる名シーンである。G1レース4勝は、ディープインパクトやキタサンブラックの7勝には及ばないものの、オグリキャップは記録よりも記憶に残る名馬といっていいだろう。

2018年の有馬記念は

オグリの伝説から28年、今年で63回を迎える有馬記念。現在11連勝、障害最強馬オジュウチョウサン、有馬記念がラストランとなるサトノダイヤモンド。天皇賞（秋）を制したレイデオロに、昨年の雪辱を狙うシュバルグラン、2018年の有馬記念にはどんなドラマが待っているのだろうか！

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