今週の注目レースはコレだ!【フェアリーS(G2)】

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photo credit: Carine06 Parody via photopin (license)

昨年のフェアリーステークスは、2人気→6人気→7人気の決着で10人気以下の馬が絡むことはなかったが、過去10年の結果を見ると10人気以下の馬が8回絡み高配当を演出している。その中でも2010年のコスモネモシン(11人気)、2013年のクラウンロゼ(10人気)、2014年のノットフォーマル(11人気)、2017年のライジングリーズン(10人気)は優勝しており、高配当に拍車を掛けている。

荒れるフェアリーS、原因は?

配当を見てみると、3連複は2012年から7年連続で万馬券決着。その7年間のうち、5回は馬単も万馬券決着。3連単にいたっては、1000倍を超える10万馬券以上の結果になることも少なくない。

ではそこまで荒れる原因はなんだろうか?1つの要因と考えられるのがコースの特性、中山競馬場の芝1600mは非常にトリッキーなコースで知られている。1コーナーのポケットからスタートを切り、100m前後で2コーナーの右カーブ、その後は最後の直線に入るまで、おにぎり型のような緩やかなカーブを続いていく。直線が少ないだけにコースロスなく走れる内枠の馬が圧倒的有利、さらに開催2週目で馬場が荒れておらず、先行馬有利の馬場状態といえる。

これだけ話すと内枠の先行馬を買っていれば馬券が的中しそうだが、中山競馬場の直線には大きな落とし穴がある。それは最大勾配が2.24%と日本一のキツさを誇る中山名物の急坂。最後の直線までペースを落として先行すれば急坂を克服できるが、少しでもペースが崩れれば、後方で待機する追い込み馬の餌食になる。チョットしたペースの差で、前残りの競馬になったり追い込みの競馬になったりと、中山競馬場の芝1600mは見た目以上に繊細なコースといえるだろう。

コース以外の要因があるとすれば、それは3歳牝馬限定のG3競走という条件だろう。まだまだ未完成の3歳馬でも、牡馬と牝馬では力の差があることはいうまでもない。現在1勝している牝馬が自己条件のレースを使うと牡馬との対戦は避けられない。しかしフェアリーステークスを使えば、牡馬との対戦が避けられ尚且つ賞金加算のチャンスが生まれる為、1勝馬のほとんどがフェアリーステークスへ登録をする。

トリッキーなコースが高配当を演出!

今年もフルゲート16頭に対して登録馬が25頭、少なくとも9頭の馬が除外されるというG1競走並みの激戦区。力の差が少ない1勝馬達が集まることで混戦状態が生まれ、さらに中山の芝1600mという非常に繊細でトリッキーなコースでの競馬が、高配当を演出するのであろう。

今年も多くの1勝馬がフェアリーステークスに登録、混戦になることはいうまでもない。穴党ファンにはたまらないフェアリーステークス、今年はどんな伏兵馬が高配当を演出してくれるのか、今から楽しみでしかたがない。

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