【京都競馬|菊花賞[G1]レース結果・レース展開回顧】ワールドプレミアは重賞初勝利でV!武豊は菊花賞5勝目

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菊花賞の3000メートルという距離は、出走馬の全てが初めて経験する未知なる距離。真の強さが試される長距離戦、クラシック最後の一冠となる菊花賞[G1]が京都競馬場で行われた。

皐月賞馬、ダービー馬不在の中、1人気に支持されたのは皐月賞2着、ダービー3着のヴェロックス。2人気は神戸新聞杯3着のワールドプレミア、ルメール騎手が騎乗するニシノデイジーが3人気。フランスのトップジョッキー、スミヨン騎手が騎乗するヒシゲッコウが4人気、この4頭が10倍を切る人気となった。

全体的にまとまった綺麗なスタート、内から先行する4番ユニコーンライオン、5番のワールドプレミアだが、この2頭を制して10番のカウディーリョがハナを切り、一緒に上がっていく9番ヴァンケドミンゴ。外から1人気の13番ヴェロックスも上がって3コーナー、最初の坂を上って下る18頭、4コーナーを回って直線コースに入っていく。

逃げるカウディーリョ、2番手にヴァンケドミンゴ、内にユニコーンライオンが居て、外からピンクの帽子の2頭、18番メイショウテンゲンと16番のナイママも先団をキープ。その内に1人気のヴェロックスまでが先行集団。
中団の内にワールドプレミア、外に15番のホウオウサーベル、間に12番のレッドジェニアル。その後ろに1番のザダルと14番のサトノルークスが並んで追走。この後ろに2番のニシノデイジー、7番ヒシゲッコウ、17番のタガノディアマンテまでが中団。
後方に8番メロディーレーン、内に3番カリボール。11番のシルフマンがいて、最後方に6番のディバインフォースが追走し2週目の正面へ。

カウディーリョのペースでレースが進み、1000m通過が1分2秒4の平均ペース。2000m通過が2分5秒3、最初の1000mと同じようなペースで、次の1000mもレースが進んだ。2度の坂越えとなる3コーナー、各馬は動かずじっと脚を溜める。
坂の頂上から下っていく4コーナーで一気にペースアップ、ヴァンケドミンゴが逃げるカウディーリョに徐々に迫っていき、ナイママやユニコーンライオンも先頭を目指して進出、この動きについていく1人気のヴェロックス。その後ろにワールドプレミア、ホウオウサーベルがいて、レッドジェニアル、サトノルークスも追い出しのタイミングを狙っている。先団がギュッと固まって最後の直線に向かう。

逃げるカウディーリョに、内から迫るワールドプレミア。ヴァンケドミンゴ、ヴェロックス、タガノディアマンテが並んで追い出しに掛かり、中団から内に切れ込むニシノデイジー、外に持ち出して追い込むレッドジェニアルとサトノルークス、大外に持ち出したのはディバインフォース。

残り200mで逃げたカウディーリョが苦しくなり、代わって先頭に立ったのはワールドプレミア。外からヴェロックス、タガノディアマンテ、さらに外からサトノルークス、ディバインフォースも脚を伸ばしてくる。
残り100mでも先頭はワールドプレミア、ジリジリ伸びるヴェロックスの外から、サトノルークスとディバインフォースが勢いよく伸びてくる。先頭にワールドプレミアにサトノルークスがクビ差まで迫ったところがゴールとなり、2人気のワールドプレミアが最後の一冠、菊花賞を制した。

勝ったワールドプレミアは重賞初勝利がG1競走、鞍上の武豊騎手はディープインパクト以来となる菊花賞5勝目。2着には8人気のサトノルークス、1人気のヴェロックスが3着となり、三連単は2万3,510円の万馬券決着となった。

今回も馬券圏内に入るも3着となったヴェロックス、少し距離が長かったのか最後のひと伸びが無かった。勝ったワールドプレミアの次走が気になるところだが、昨年のフィエールマンのように、世界に羽ばたく馬に育って欲しいものだ。

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