【宝塚記念[G1]結果・レース回顧】レーンマジック!紅一点リスグラシューが牡馬を一蹴

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令和元年の上半期を締めくくるグランプ宝塚記念、阪神競馬場の芝2200mで熱い戦いが繰り広げられた。12頭と頭数は少ないが半分6頭がG1馬という豪華メンバー、あなたの夢はどの馬?

単勝3.6倍で1人気に支持されたのは1番枠を引いたキセキ、僅差の3.9倍で続くのがドバイ帰りの2番レイデオロ、3番人気は香港が帰りの12番リスグラシュー、エタリオウ、アルアイン、スワーヴリチャードの5号が10倍を切る人気となった。

まずは注目のスタート、12頭立てだが行きたい馬は多く、どの馬が逃げるのか気になるところだ。11番のスワーヴリチャードが少し伸びあがる感じになったが、全馬綺麗なスタートといって良いだろう。注目の先行争いは、スタート良く飛び出そうとした4番アルアインに対して、内で気合をつけてハナを主張するキセキ、外から6番のスティッフェリオ、10番のノーブルマーズも押して先行する構えを見せる。

スタートから200mぐらいダッシュの付いた1番のキセキが、内枠を生かして先手を奪い1コーナーへ、アルアインは内で控え、スティッフェリオは2番手、外から果敢に先行してきたのは紅一点の12番リスグラシューという態勢で1、2コーナーへ。スタートでダッシュが付かなかったスワーヴリチャードも前へ、内にクリンチャー、その内で折り合いに苦労しているがレイデオロ。その後ろにノーブルマーズ、5番のタツゴウゲキと続き、後方で控える3番エタリオウに、8番のショウナンバッハ、最後方待機となったが7番のマカヒキで向こう正面へ。

各馬の位置取りが決まってからは特に動く馬もなくペースが落ち着く、1000m通過が1分00秒0とスローペース。動く馬もなく12頭立てではペースが速くなる要素が見当たらない。キセキのペースで3コーナーに向かい、勝負どころの4コーナーへ。逃げるキセキにぴったりマークするのがリスグラシュー、内からじわじわとアルアイン、連れて上がってくるスワーヴリチャード、レイデオロは中団の内でじっと待機。外から上がるエタリオウ、さらに外にノーブルマーズとう態勢で最後の直線へ。

先頭のキセキに並び掛けるリスグラシュー、その内から先頭を伺うアルアイン。内から追い出すレイデオロに、外から前を捉えにいくスワーヴリチャード、後方の各馬も追い出すが前との距離は詰まらない。

先頭のキセキが後続を突き放しに掛かるが、リスグラシューは離されない。内のアルアインも苦しくなり、3番手にスワーヴリチャードが上がってくる。レイデオロは追うも5番手をキープするのが精一杯。

残り200mでキセキを捉えるリスグラシュー、キセキも追いすがるがリスグラシューの伸びが良い。3番手からスワーヴリチャードが猛然と追い込んでくるが、キセキに届くかどうか、2馬身、3馬身とキセキを突き放してリスグラシューが1着。2着にはキセキが粘り込み、3着はスワーヴリチャードという結果になった。単勝10倍以下の3頭で決着したが、3連単は1万4,560円と万馬券での決着となった。

今年の宝塚記念は展開が全てといっても良いだろう。1着~5着に入った馬は1コーナーで5番手以内いた馬で、後方からは1頭も追い込んでこられなかった。キセキは力を発揮したが、普段は後方から追い込むリスグラシューが今回は2番手での競馬、レーン騎手の好判断でリスグラシューは2つ目のG1タイトルを手にした。2人気のレイデオロは上手く折り合えなかった事が全て、力負けではないので秋の巻き返しに期待したい。

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