サマーマイルシリーズの最終戦として行われる京成杯オータムハンデ[G3]、夏のマイル王が決定する一戦だけに、夏の活躍馬には注目したい。また秋のG1競走を目指して始動する馬もいるので、夏の活躍馬かそれとも実績馬か、しっかりと見極める必要がありそうだ。
グルーヴィット(牡3歳、松永幹夫厩舎)
新馬戦、500万とダートを使い、初めての芝のレースとなったファルコンステークス[G3]で2着と好走。古馬との初対戦となった中京記念[G3]も、上手くハンデを生かして差し切り重賞初勝利を果たした。今回は前走ほどハンデの恩恵はないが、ここも勝てるようなら秋はG1競走が見えてくる。
クリノガウディー(牡3歳、藤沢則雄厩舎)
昨年の朝日杯FS[G1]で2着と脚光を浴びるも、G1競走では皐月賞[G1]16着、NHKマイルカップ[G1]14着と低迷したが、古馬との初対戦となった前走の中京記念[G3]で2着と好走し、能力開花の兆しが見えてきた。朝日杯FSは良馬場発表だったが小雨が降っており、前走の中京記念は稍重の馬場だった。中山の芝コースは力のいるタフなコースだが、開幕週のスピード競馬に対応できるかがポイントになりそうだ。
プールヴィル(牝3歳、庄野靖志厩舎)
春はG1競走に出走し、桜花賞[G1]で6着、NHKマイルカップ[G1]は12着と力が足りなかった。重賞勝ちのフィリーズレビュー[G2]は1400m、全3勝が全て1400mというように、マイル戦は気持ち長い感じが伺える。開幕週のスピード勝負は歓迎だが、今回もマイル戦だけに残り200mをどう走るか、ハンデを上手く生かせれば好走する可能性は十分ある。
ロードクエスト(牡6歳、小島茂之厩舎)
2016年にこのレースを勝っており、近年は1200mや1400mといった短い距離に活路を見出していた。春から順調に使われており、二桁着順が続いていたが、前走の関屋記念で6着と復調気配を見せた。昨年はスワンステークス[G2]を勝っており、メンバー的にも格上の存在。前走もメンバー最速の31秒9の差し脚で追い込んでおり、背負いなれた57キロならチャンスは十分。
プロディガルサン(牡6歳、国枝栄厩舎)
3歳時は重賞で好走はするものの、G1では太刀打ちできなかった。4歳の夏から自己条件での再出発、順調に力をつけオープン特別を3連続2着。前走のエプソムカップ[G3]では6着となり、重賞の舞台に帰ってきた。【3,8,4,8】という成績が示す通り、どんなレースでも安定した走りを見せるものの、あと一歩パンチ力が足りない。展開次第では上位に食い込む可能性が高いだけに、侮れない1頭といえるだろう。
このレースを制して、夏のマイル王に輝くのはどの馬か。
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