マイラーやスプリンターも集結する、マイルチャンピオンシップの前哨戦スワンステークス[G2]。昨年はロードクエストが、後方から一気の追い込みで差し切り重賞2勝目を飾った。今年も登録馬20頭とフルゲートは必至、どんな馬が出てくるのか注目の一戦といえるだろう。
モズアスコット(牡5歳、矢作芳人厩舎)
昨年はG1初挑戦となった安田記念で、追い込みが決まりG1初勝利。その後はマイルチャンピオンシップや香港マイルなど、マイル戦を中心に使われたが、馬券圏内どころか掲示板にも載ることもなかった。
芝1600mで戦えないことはないが、この馬が最も得意としている距離は芝1400m。【2,3,0,1】と芝14000mでは連対率83.3%という高い実績を残している。昨年のスワンステークでも、58キロを背負って2着しており、昨年のリベンジに気合が入る。
セイウンコウセイ(牡6歳、上原博之厩舎)
芝1200mで【4,3,1,8】と短距離路線で活躍、2018年の春には高松宮記念を制し、G1ウイナーとなったセイウンコウセイ。6歳となった今年も、連覇はできなかったものの、高松宮記念で2着するなど存在感を示している。
芝1400も【2,1,0,3】と、芝1200mと同じように好成績を残しており、スワンステークスでも有力馬の1頭といって良いだろう。
ロードクエスト(牡6歳、小島茂之厩舎)
2歳時は新潟2歳Sを勝ち、3歳時はNHKマイルカップで2着。古馬になると京成杯オータムハンデを勝つなど、マイル路線で活躍してきたロードクエスト。2018年の春から芝1200mのレースも使うようになり、昨年のこのレースでは2人気に支持され、後方待機からの追い込みでG2競走を制覇した。
連覇を狙っての参戦だが、今年は9戦して1度も馬券に絡んでおらず、なかなか調子が上がってこないようだ。昨年勝ったこのレースで、G1競走へのきっかけを掴みたいところだ。
ロジクライ(牡6歳、須貝尚介厩舎)
3歳時にシンザン記念で重賞初制覇、古馬になっても富士ステークスを勝つなど、マイル路線で活躍してきたロジクライ。今年は短距離路線にも参戦、高松宮記念に出走し8着と敗れたが、阪急杯や京王杯SCなど芝1400mのレースでは3着と好走している。
さすがに芝1200mでは忙しかったが、芝1400mは対応できるという結果を残しているだけに、スワンステークスでも侮れない1頭といえるだろう。
マイスタイル(牡5歳、昆貢厩舎)
前走の函館記念で待望の重賞初制覇。芝2000mを中心に使われていたが、今年は京都金杯で2着、ダービー卿CTで3着と、マイル戦でも好走しており距離に対して幅が出た。
芝1400mは初距離となるが、スピード能力が高く1600mで好走しているので心配ないだろう。ただ前走は芝2000mだったので、いきなり600mの距離短縮で馬が戸惑わないか心配な部分もある。
前哨戦のスワンステークスを制し、本番のマイルチャンピオンシップで主役を演じるのはどの馬か。
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