【中山競馬|紫苑ステークス[G3]レース結果・レース展開回顧】パッシングスルーが写真判定で重賞初制覇!

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3歳牝馬クラシック最後の一冠となる秋華賞[G1]に向けてのトライアル競走、紫苑ステークス[G3]。3着までに秋華賞の優先出走権が与えられるだけに、勝ち負けを含め3着までどの馬が入るのか、非常に気になる一戦。

1人気に支持されたのはオークス2着の14番カレンブーケドール、紫苑ステークスをステップに秋華賞を目指します。2人気は前走の福島で快勝した15番パッシングスルー、3人気は5番レッドベルディエス、8番のグラディーヴァの4頭が10倍を切る人気に支持された。

全馬綺麗なスタートからの先行争い、今週からスタートする中山競馬。開幕週の高速馬場で先行馬が止まらないだけに、各馬できるだけ前の位置で競馬がしたいところだろう。
好スタートからハナを奪いに行くのは11番のメイクハッピー、内から6番のフェアリーポルカも馬なりで先行、行き足の付いた14番カレンブーケドールが外から上がって来て1コーナーに入る。

コーナーワークでも譲らす先頭に立ったメイクハッピーが逃げてペースを作り、その後ろに1人気のカレンブーケドール。前の2頭を見るように2人気のパッシングスルーが続き、その内で折り合いを付けるフェアリーポルカ。
中団の前に7枠の2頭、12番のローズテソーロと13番のアップライトスピンが続き、外から上がっていくグラディーヴァ。中団に内から4番のフィリアプーラ、外に5番レッドベルディエス、間に7番トーセンガーネット。
後方は10番レオンドーロと9番ウエスタンランボ、2番のクールウォーターに1番エアジーン、最後方に藤田菜七子の3番スパークオブライフという隊列でレースが進み、勝負どころの3、4コーナーへ。

1000m通過が1分00秒5のスローペース。先行馬の止まらない高速馬場に加え、ペースもスローと後方にいる馬にとっては厳しい流れとなっている。
3コーナーから後続馬も徐々に進出しようとするが、先団の馬のスピードも落ちず、前との差はなかなか詰まらない。2番手で競馬していたカレンブーケドールが4コーナーの出口でメイクハッピーを捉えて先頭に立って直線へ。

そのまま押し切ろうとするカレンブーケドールに内から差を詰めるのはフェアリーポルカ、外からパッシングスルーが追い出し、残り200mで内からフェアリーポルカ、カレンブーケドール、パッシングスルーと3頭が並んでの追い比べ。その後ろからグラディーヴァ、レッドベルディエス、アップライトスピン、エアジーンも追い込むが、前には届きそうもない。
残り100mでも3頭の追い比べ、カレンブーケドールが苦しくなり、内のフェアリーポルカ、外のパッシングスルーの叩き合い。フェアリーポルカ、パッシングスルーの2頭がゴール前まで叩き合い、ほとんど同時にゴールイン。写真判定の結果、外のパッシングスルーが内のフェアリーポルカをハナ差押さえ、重賞初制覇を果たした。
2着には惜敗となってしまった6人気のフェアリーポルカ、3着に1人気のカレンブーケドールが入り、三連単1万8,020円の万馬券決着。パッシングスルー、フェアリーポルカ、カレンブーケドールの3頭が秋華賞の優先出走権を手にした。

次週は関西で秋華賞トライアルのローズステークス[G2]が行われます。桜花賞、オークスの上位組が力を見せるのか、夏に力を付けた上り馬が名乗りを挙げるのか、来週のローズステークスも注目したい。

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