【中山競馬・阪神競馬|京成杯オータムハンデ[G3]・セントウルステークス[G2]レース結果・レース展開回顧】タワーオブロンドンが重賞4勝目でサマースプリント優勝!中山はトロワゼトワルが重賞初V

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秋競馬がスタートし、今週からG1競走に向けてのトライアル戦が行われると同時に、夏にスタートしたサマーシリーズの優勝馬が決まる時期でもある。

阪神で行われたセントウルステークス[G2]は、9月29日のG1スプリンターズステークスのトライアル戦であると同時に、夏のサマースプリントシリーズの最終戦。スプリンターズステークスを目指す馬、夏のスプリント王を目指す馬、それぞれの思いが阪神の芝1200mで激突した。

1人気に支持されたのは夏のスプリントシリーズを戦ってきた7番タワーオブロンドン、勝てばサマースプリントシリーズの優勝となる。2人気は12番ミスターメロディ、春の高松宮記念[G1]の勝ち馬で、ここを叩いてスプリンターズステークスに向かう。3人気は4番のイベリス、ダイメイプリンセス、マテラスカイ、アンヴァルの6頭が10倍を切る人気に支持された。

全馬綺麗なスタートから押して先頭を伺うのは5番のラブカンプー、内の2番マテラスカイ、間の4番イベリス、外の6番ファンタジストが一団となっての先行争い。
先団を見るように進むのが1番のペイシャフェリシタ、3番キングハート、外に8番ダイメイプリンセスと9番カイザーメランジェが続き、その外に12番ミスターメロディで中団を形勢。
後方には7番タワーオブロンドン、11番アンヴァル、13番のタマモブリリアンと続いて、後続から10馬身ぐらい離された最後方に10番のモーニンという流れで3コーナーへ向かう。

先頭を取り切って逃げたのはマテラスカイ、2番手にラブカンプーという先団で3コーナーから4コーナーへ。前半の600mは33秒3、800m通過が43秒8と開幕週としては平均的なペース。後方に位置する馬は、早めに動かないと苦しい展開になりつつある。3コーナーから徐々に進出していったのは1人気のタワーオブロンドン、先団を見る6番手ぐらいまで押し上げ、中団で折り合っていたミスターメロディは4コーナーで先頭を捉えに徐々に進出して直線に向かう。

直線に入っても先頭はマテラスカイ、先団にいたファンタジストが捉えに行き、その外まで押し上げてきたミスターメロディも追い出しに掛かる。内からイベリス、最内にペイシャフェリシタ、1人気のタワーオブロンドンは進路を内から外に切り替えている。

残り200mでファンタジスト、ミスターメロディがなかなか伸びきれず、進路を外に切り替えたタワーオブロンドンが追い出すと、先団を一気に捉え先頭に踊り出る。外から追い込んでくる馬もなく残り100mで勝負あり、そのまま後続を3馬身突き放し1人気のタワーオブロンドンが先頭でゴールした。2着には7人気のファンタジスト、3着には3人気のイベリスが入り三連単は1万9,570円の万馬券決着となった。

勝ったタワーオブロンドンは重賞4勝目、この勝利でサマースプリントシリーズの優勝馬となった。2人気のミスターメロディは8着と敗れたものの今回はハンデ58キロ、本番でどこまで巻き返してくるか、今後も注目していきたい。

中山競馬場ではサマーマイルシリーズの最終戦となる京成杯オータムハンデ[G3]が行われました。
単勝4.0倍で1人気に支持されたのは、前走の中京記念[G3]を勝った9番グルーヴィット。単勝4.5倍で続くのが4番クリノガウディー、1番プロディガルサン、10番トロワゼトワル、11番ディメンシオン、7番ロードクエスト、13番プールヴィルの7頭が10倍を切る人気となった。

バラバラっとしたスタートからポンと先頭に躍り出たのは10番のトロワゼトワル、このまま先頭で3コーナーへ向かい、トロワゼトワルのペースでレースが進む。内から2番のジャンダルム、11番のディメンシオン、外から13番プールヴィルが続いて、ここまでが先団。これを見るように1人気の9番グルーヴィット、内から3番カルヴァリオ、4番クリノガウディーも続き、外には15番のハーレムライン。その後ろで脚を溜めるのが5番ストーミーシーに16番のキャプテンベリー、12番のヤングマンパワーも続き中団を形勢。
後方に7番のロードクエスト、1番のプロディガルサン、間に6番ヒーズインラブ。ここから5馬身ぐらい後ろに14番レインボーブラックと8番フローレスマジックの2頭が並んで最後方という展開。

各馬が3コーナーに入り、気が付くと逃げたトロワゼトワルが、後続に5馬身以上の差を付けて大逃げとなっていた。前半800mは44秒2、1000m通過が55秒4のハイペース。展開的には追い込みの競馬になりそうだが、開幕週の高速馬場だけに前がどの辺で止まるのか気になるところだ。
3コーナーから4コーナーに掛けて、後続馬が徐々に動き出す。2番手のプールヴィルも先頭との差を詰めようとするが、逃げるトロワゼトワルの走りも軽快で、5馬身の差を付けたまま直線に入る。

残り200mになっても先頭はトロワゼトワル、5馬身の差は縮まらず軽快にそのまま逃げ切りをはかる。先団に位置取ったジャンダルムとディメンシオンが内から差を詰めに追い出し、馬群の真ん中から伸びてくるのはカルヴァリオ、その外にロードクエスト、プロディガルサンも鞭を入れて追い込んでくる。
残り100mになっても後続馬は差を詰められず先頭はトロワゼトワル、このまま先頭でゴールイン、開幕週の高速馬を生かしてまんまと逃げ切った。2着には5人気のディメンシオン、3着には10人気のジャンダルムが入り三連単18万560円、10万超えの高配当決着となった。

勝ったトロワゼトワルは重賞初制覇、ハイペースで逃げて直線でもスピードが落ちることなく逃げ切った。ペース的には追い込みの競馬になったはずだが、2着のディメンシオンは道中3番手、3着のジャンダルムも道中4番手、馬券に絡んだ1着~3着の馬はみな先行馬だった。開幕週の高速馬場がモロに反映した結果となった。

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