【有馬記念レース結果】有馬も3歳馬が勝利!

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昨年まで長距離路線の王者として君臨したキタサンブラックが引退、新たな長距離路線のスターとなるのはどの馬か注目が集まる1戦となった。

またスタート時の芝状態は稍重、朝から降り続いた雨が各馬にとって足枷となったのか、それとも恵みの雨になったのか、第63回の有馬記念を振り返ってみよう。

スタートして100mで右コーナーとなる中山競馬場の芝2500m、今年もスタートから明暗の分かれる結果となった。
スタートで立ち遅れてしまったのは10番ミッキースワロー、鞍上の横山典騎手も覚悟を決めて最後方へ。そしてもう1頭、ジャパンカップの様に楽に逃げたい2人気のキセキも、あまり良いスタートは切れなかった。もともとスタートが特別早い馬ではなく、二の脚で先行するタイプ、スタートしてもなかなか加速しなかったのは朝か降った雨の影響だろうか?
これに乗じて先行態勢をとったのが障害最強馬、5人気のオジュウチョウサン。コーナーを利して逃げるのかと思ったが、ダッシュの付かなかったキセキが来ると鞍上の武豊が感じたのか、スッと抑えて好位の内で流れに乗る競馬を選択した。

前半1000mの通過が1分00秒8、馬場状態を考えれば若干早いようにも感じるが、G1級のメンバーが揃っている有馬記念なら、平均ペースといっていいだろう。
人気を背負った4人気のモズカッチャン、3人気のブラストワンピースは中団の前、それを見るような形で1人気のレイデオロが脚を溜め、レイデオロをマークするのが9人気のシュヴァルグランといった隊列で流れていく。

勝負所の3、4コーナー、逃げるキセキは後続馬を5馬身ほど話しての逃げ、コーナーワークを利して前との差を詰めるオジュウチョウサン、モズカッチャン、クリンチャー。外から仕掛けたブラストワンピースを見て、1人気のレイデオロも先団を目指して上がっていくと、後続馬もそれに合わせ追い込み態勢を整える。そして最後の直線へ…

直線に入っても後続に3馬身の付けるキセキだが、前半のロスが響いたのか残り100mで失速する。1番枠という絶好枠をフル活用したオジュウチョウサン、見せ場たっぷりのレースで障害最強馬はダテではないという証明は出来たものの、最後まで伸びきれず9着。
外に持ち出して差してきたのは3歳馬ブラストワンピース、さらにその後ろから追い込むレイデオロ、後続馬も一気に加速し前の馬を捉えにいく。1人気のレイデオロがクビ差まで追い詰めるも、先に抜け出したブラストワンピースがそのまま押し切り、クラシックでは勝てなかったG1タイトルを手にした。

今年の秋のG1競走は3歳馬が猛威を振るう結果となった。マイルチャンピオンシップのステルヴィオ、ジャパンカップのアーモンドアイ、チャンピオンズカップのルヴァンスレーヴ、そして有馬記念のブラストワンピース。新たな世代が新しい競馬を切り開く、2019年の競馬も目の離せないレースになるだろう。

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