【ユニコーンS[G3]・函館スプリントS[G3]結果・レース回顧】カイザーメランジェが重賞初制覇!東京はワイドファラオ逃げ切り

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今週は禁止薬物問題でかなりの競走除外馬が出た開催となった。北海道シリーズの開幕を告げる函館スプリントステークスでは、当初は13頭立てのレースだったが、6頭の競走除外馬が出て、7頭立てのレースとなった。

単勝1.8倍の1人気に押されたのは、前走の京王杯スプリングカップ[G2]を勝ったタワーオブロンドン。2人気は最軽量52キロでの出走となるアスターペガサス、ペイシャフェリシタ、ダイメイフジが10倍を切る人気となった。

スタートは全馬7頭、綺麗なスタート。競走除外で逃げ馬不在となり、ここぞとばかりに押してハナを切って先頭に立ったのが10番のカイザーメランジェ。2人気にアスターペガサスはカイザーメランジェを行かしての2番手、内に2番ペイシャフェリシタ、外に5番のダイメイフジ、1人気の13番タワーオブロンドンは控えて中団待機、後方に1番のサフランハート、最後方の追走は9番のユキノアイオロスという位置取りでレースは流れ、最後の直線に向かう。

2番手から前を追うアスターペガサス、その外から追い出すダイメイフジ、さらに外から1人気のタワーオブロンドン、内を突くのは2番のペイシャフェリシタ。しかし、開幕週の馬場もあり逃げるカイザーメランジェのスピードは落ちない。残り200mを過ぎても後続に2馬身の差をつけ逃げるカイザーメランジェ、外からダイメイフジ、タワーオブロンドンも伸び掛けるが前までは届かない。まんまとカイザーメランジェが逃げ切り1着、2着にも2番手を追走したアスターペガサス、1人気のタワーオブロンドンは3着までが精一杯だった。開幕週の高速馬場は先行優位、少頭数でペースが速くなることもなく、ハナを切ったカイザーメランジェの作戦勝ちというレースだった。

東京では3歳ダート馬の登竜門ユニコーンステークスが行われた。こちらも2頭の競走除外馬が出て、13頭でのレースとなった。1人気は前走の青龍ステークスで2着と連勝が止まったデアフルーグ、2人気は4連勝中のデュープロセス、3人気はニュージーランドトロフィーを勝ったワイドファラオとなった。

スタートは3番のヴァイトブリックが出遅れて最後方、真ん中から10番のヴァニラアイスが出を伺うが、内から果敢に先行したのが1番のワイドファラオ。2番のイメル、4番のエルモンストロと続き、その後ろに11番のダンツキャッスル、中にオンザウェイ、外にノーヴァレンダ。中団に8番デュープロセス、その外に13番のニューモニュメント。デュープロセスをマークするように6番のデアフルーグ、7番のザディファレンス。後方から押し上げてきたヴァイトブリックいて、最後方に15番のアシャカトブという展開。

雨が降ったことでダートの足抜きが良くなりペースはハイペースで進みに直線へ、逃げるワイドファラオを捉えにいくヴァニラアイス、外にダンツキャッスル、ノーヴァレンダと並ぶ。馬場の中ほどからデュープロセス、その外から追い出すのが1人気のデアフルーグ、大外に持ち出したのはニューモニュメント、横一線での追い比べで残り400mを迎える。
逃げるワイドファラオにジワジワ迫るヴァニラアイス、その外にデュープロセスが並びかける。1人気のデアフルーグは、直線で追い出されるもなかなか伸びない。残り200mでも先頭はワイドファラオ、外からデュープロセスが並びかけこの2頭の戦い。並びかけるともうひと伸びするワイドファラオが、最後はデュープロセスをアタマ差おさえての1着、デュープロセスの連勝は4でストップした。

なかなかの実力馬が集結した今年のユニコーンステークス。勝ったワイドファラオが、ダート初挑戦だったことを考えると、相当な大物が現れたといっていいだろう。

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