【特別コラム】出会いと別れ

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一般的に卒業は3月末だが競馬界では1ヶ月早く2月末が別れのシーズン、3月になると新しいニューカマーが競馬界に誕生する。

2/28で引退の調教師8名

今年は2月28日付けで調教師を引退する8名は

伊藤正徳、調教師【美浦】
沖芳夫、調教師【栗東】
栗田博憲、調教師【美浦】
坂口正則、調教師【栗東】
柴田政人、調教師【美浦】
谷原義明、調教師【美浦】
中村均、調教師【栗東】
松元茂樹、調教師【栗東】

伊藤正徳厩舎といえば、1999年に安田記念、マイルチャンピオンシップを制したエアジハードが有名だろう。沖芳夫厩舎はナリタトップロード、G1勝ちは菊花賞だけだが重賞7勝は一時代を築いた。

栗田博憲厩舎は1992年、1993年と安田記念を連覇したヤマニンゼファー。2014年の皐月賞馬イスラボニータも栗田博憲調教師が手掛けた馬。坂口正則厩舎は1990年のオークス馬エイシンサニーやエイシンバーリン、エイシンキャメロン、エイシヒカリなど、エイシンの冠馬が多く活躍した。

柴田政人は調教師というよりも乗り役時代の印象が強い。ダービー制覇を果たしたウイニングチケット、有馬記念を勝ったイナリワン、ミホシンザンやフレッシュボイスの騎乗が記憶に残る。

中村均厩舎といえば2014年に14人気のビートブラックが春の天皇賞を制覇。この時、1人気だったのは三冠馬オルフェーブル。

松元茂樹厩舎はスプリンターズステークスと高松宮記念を制した快速馬ビリーヴだろう。引退する調教師さんの管理馬を思い出すだけで、当時のレースが蘇ってくる。引退するには惜しい気もするが、長い間お疲れ様でした。

H31年度新規騎手免許試験に合格の8名

別れがあれば出会いもある。平成31年度、新規騎手免許試験に合格した8名を紹介する。

岩田望来、平地・障害
大塚海渡、平地・障害
亀田温心、平地・障害
小林凌大、平地・障害
齋藤新、平地・障害
菅原明良、平地・障害
團野大成、平地・障害
藤井勘一郎、平地

岩田望来騎手は現役ジョッキーの岩田康成騎手の長男として注目を集めている。世界13カ国で騎乗経験のある藤井勘一郎騎手は、6度目の挑戦で合格した苦労人。オーストラリアで騎手免許を取得して、昨年9月に韓国のコリアスプリントをモーニンで制するなど、世界中で活躍している騎手。3月から中央の騎手として新たなスタートを切る。

新規騎手免許合格者8人の中で主席卒業を果たしたのが斎藤新騎手。現役調教師の斎藤誠師の長男、父のいる美浦ではなく栗東に所属する。「どうしても2世と言われる。お父さんと離れた方が、僕も父も甘えない。そういう提案が父からありました」といきさつを説明した。合格した8人は3月1日付で免許が交付され、同2日以降に順次デビューする。

出会いと別れを繰り返し進歩し続ける競馬界、今年はどんなドラマを見せてくれるのか!今年デビューする騎手たちが、ドラマの主役を演じる日が来ることを楽しみにしている。

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